さよならゲーム

ゲームに関する思い出を気の向くまま書いています

僕とバイオ戦士

お正月におばあちゃんからお年玉を貰った小学生の僕は近所の本屋兼ゲーム屋

(今だとツタヤみたいなお店)に急いでました。

透明なガラスケースに飾られてるファミリーコンピュータ。皆さんご存知のファミコンですね。

本体の写真と銀色に塗られたパッケージ。近所の友達が持っているファミコンを遂に手に入れられる事に僕は非常に興奮してましたね。

 

ここで一つ問題が。

当然ながらゲーム機本体を買っただけではゲームは出来ないんですね。ゲームカセットを本体に挿入する事で初めてゲームが出来るんです。

問題は初めて買うカセットを何にするか?

今の僕なら買う前にかなり考えるし事前にネットや雑誌で調べます。買うと決めても遊び尽くせるのかどうか、そもそも時間があるかどうかで買うのをためらってしまうケースも多いんですね。

当時の僕が買ったのは『バイオ戦士DAN インクリーザーとの闘い(ジャレコ)』でした。

なぜこのカセットにしたんでしょう?それは当の本人にも思い出せないんですよね。

多分、予算の都合と勢いというやつです。

(ゲームが面白くなかったというわけではありません。お年玉には使って良い金額があるのですよ。)

カセットの緑の蛍光色を鮮明に覚えています。横スクロールのアクションゲームで

ロッ○マンのような感じでした。

(ちなみにツレはロ○クマンが大好き。僕は魔界村の方が好き。)

もう30年近く前のゲーム(年数を書くとかなりの驚きがある!)なので動画サイトでのプレーを観て思い出しながら書いてます。

 

物語は西暦2081年(少し遠すぎる未来だな)、地球はインクリーザーと呼ばれる生命体に占領されつつありそれを救うべく主人公のDAN(ダン)が1999年にタイムワープしインクリーザーとの闘いを繰り広げる。

ゲームをスタートさせると3、2、1とカウントダウンが始まりドッ、ドッと打たれる文字の効果音を鳴らしながらオープニングが展開される。それから軽やかなBGMでタイトル画面に入っていく。

初期の武器はヒートナイフ。ナイフだが鉄の棒を横に持ち小突くような感じで若干腰を下げて攻撃する。

このへっぴり腰がとてもキュート。強化すると約1.5キャラ分先にナイフを投げブーメランのように戻っていく。

少しグロテスクなステージと敵キャラクター。ステージの中にあるドアをくぐるとモンスターのような住人がアドバイスをくれる。

武器の強化費用もくれるとても親切な住人なんです。他のドアを開けると押し相撲なる競技で主人公に挑んでくるキャラクターもいます。

Aボタンの連打で相手のキャラを画面の端まで押し出せば勝ちという競技。

(この押し相撲を思い出すと東京の後楽園で開催されていたキン肉マンのイベントで設置していたザ・マウンテンの腕相撲マシンが目に浮かびます。ありったけの力でザ・マウンテンの腕を押し倒そうとしても動かない。それほど小さい頃の僕はAボタンの連打に必死でした。)

体力を回復させる近未来風のホテルに泊まると何故か和室に通され着物姿でうちわを扇ぐDANの姿が見られる。

チリーン、チリーンと風鈴の音が鳴る。THE・風流。

そんなこんなでおどろおどろしいステージと様々な武器の使い勝手にハマりながら最終ステージまで進めました。

しかし、最終ステージでどうやってもボスの部屋まで進めなかったんですね。

半ばあきらめて親戚のお兄ちゃんに貸してみてあっさりクリアーしたとの報告が。

今の僕には無理なんかと変な悟りを開いてそのまま封印の流れに。

(その時は他にもカセットがありそちらにハマッていた。)

エンディングも観ずに初めてプレーしたゲームは少し苦い思い出になりました。